ある日、次のような記事がネットニュースになる。

XX年に廃村となった霧谷村だが、現在になって人間並の大きさの人形が相次いで発見されている。人形は木製で、真っ白な塗料が塗られており、無機質でどこか不気味だ。特殊な造形であり、何人かの歴史学者がこの土地を訪れて調査をしたが、口を揃えて「今までの日本の文化のどれとも一致しない」と述べている。この人形の大量出現は誰が何の意図を持って行ったのかは全くの不明である。オカルトの界隈では未知の生物の仕業であるという言説が流行しているが、調べて見ても根拠はどこにもなかった。

先日、倒壊しかかった「西木屋」という民宿の一室に、蔦に絡まった二つの人形が発見された。二人は手を繋いでおり、片方の人形の手にはフィルムカメラが握られていた。このフィルムカメラには使用された形跡があったため、そこに写っているものから状況を掴めないかと調査が進められている。 (二つの人形の写真が掲載されている)